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日々妄想
2026
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 ポンと渡されたファイルを今野は受け取った。
「それ、いるんだろ?」
 デスクの前でパソコンにかぶりついていた今野はその声の主を見上げる。
「佐野さん、どうしてこれ使うって解ったんですか?」
 今野は相手先に見せるための資料を作るっている最中だった。どうしても何かが足らないと思っていた矢先のこのファイルだ。
「どうしてって言われても…お前の書類の仕上げは俺がやってるんだから当たり前だろ」
「なんだ…てっきり俺のこと好きだから分かってくれてるのかと思ってたのに…」
「またお前はそんなことばっかり言って……」
 佐野は小綺麗な顔を落胆させて大きく溜息を付いた。今やこの部署でこの二人のやりとりは当たり前になっているので誰も気にすることはない。
「お前ら、ほんと飽きないな」
 隣のデスクから同僚の声がする。
「コイツが勝手に言うんですよ」
 コツンの今野の頭を佐野が軽くげんこつで殴ると「いたっ」と声を上げた。
「良いから、その資料今日中に上げろ」
 殴られた頭をさすりながら今野は「はーい」間延びした返事を佐野に向ける。キッと今野を睨み付けて佐野は自分のデスクに戻り、残された別の資料に手を付けた。


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短編ネタ。
やっぱりリーマンか…(大爆笑)

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